「なぜ親は子どものサッカーを手放しで微笑んでみていられないのか」
という問いに自身を振り返りながら考えています。
選抜されることの意味がわかっていない
コーチからの推薦で、選抜クラスの練習に参加しますが、そちらのコーチからの評価は得られなかったようで、不合格となりました。
8歳だった息子と無知な親にとって、選抜クラスに呼ばれて、やっぱり来週から元のクラスに戻って、と言われることは、なかなかのショックでした。
月謝はそこそこ高いですが、コーチもしっかりしているし、楽しそうに通うので、Jリーグクラブのスクールに通わせていただけです。
親子としては、それ以上でもそれ以下でもなく、選抜クラスのこと知らなかったし、興味もありませんでした。
ところが、ある日コーチから推薦を受けました。
「え?そうなの?」
「選抜クラスに入るとなんかかっこいいかも」
そうシンプルに感じました。
本当は、その先に何があるのか、今と違うスタンスでサッカーに取り組む気があるのか、きちんと考えなければいけませんでした。
例えば、中学受験などで、上位クラスに上がることは、とてもシンプルでわかりやすい。
勉強のレベルが上がれば、受験する学校の選択肢が増えるし、もし目標の学校があれば、そこに近づくことになるわけです。
では、サッカーで選抜クラスにはいることは、一体何を意味するのか?
「やるからには上を目指す」という思い込み
選抜クラスに声をかけられて、一方的に(!)やっぱりいいや、と言われてから、息子に変化があったのか。
親には変化がありました。
初めて、同世代の上手な子を見ました。
そうした子たち少人数に2名のコーチで、さらに難しそうなメニューで練習をしていました。
入れなかったのもあって、
「あそこの一員になって息子がやれたら嬉しいなあ」
と漠然と感じました。
当の息子はと言うと、特にそこでやりたい、とかあの子たちに追いつきたい、とか感じていないようでした。
いつものクラスでやるのと、あのクラスでやることに、違いを感じていなかったようです。
せっかくやるんだから、うまくなりたくないの?
そんな言葉で、上を目指す気持ちを促したりしましたが、本人には特にその気はないようでした。
あ、もちろんうまくなって、上手だね!と言われたいとは思っているようですが、それと選抜クラスにはいることが結びつかない。
親にとっても、選抜クラスに入れることの意味が、本当のところでよくわかってなかったし、そもそもなんでそういうクラス分けがあるのかもわかっていませんでした。
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