ジュニア世代は年間のリーグ戦が根付いていません。
プライベートなリーグ戦はあるでしょう。
JFAはU-12にリーグ戦を導入させています。
しかし、チームをレベルでカテゴリーに分けて戦うフォーマットはありません。
競技をしていてムダなことは、実力が合わない同志で試合をすることです。
Jリーグの鹿島アントラーズと、少年サッカークラブで試合をしようとは思わないでしょう。
実力が合わず、やることに意味がないからです。
ジュニア世代では、そうした実力が合わない試合がとてもたくさん行われています。
時間のムダです。
市の大会などでは、Jリーグの下部組織チームと、少年団のチームが試合をします。
大差のつく試合になります。
意味があるでしょうか。
J下部チームはまだいいかもしれません。
中途半端な街の強豪チームはタチが悪いと私は思います。
特段、サッカー環境が恵まれているわけでなくても、代々強いチームには、遠方からも子どもが集まります。
10歳くらいの子どもに、遠方のチームに入りたい、というモチベーションがあるわけはありません。
親御さんが連れてくるわけです。
そうやって、勝つことを志向する親子たちが集まったチームは、隣町の普通の少年団を圧倒します。
この試合もまた時間のムダですね。
J下部チーム同士で切磋琢磨できれば、それは意味があるでしょう。
街の強豪が、隣町のチームをフルボッコするのは意味が全くありません。
しかし、世のジュニアの大会では、毎日のように釣り合わないチーム同士の試合が行われてます。
実力が拮抗する試合でこそ、競技力は育つのに。
であれば、クラスの体育の授業でやるサッカーのように、そこに集まった子どもたち同士で試合をした方がよほど意味があります。
集まった子どもの運動能力だけで、隣町のチームを打ち負かしていい気持ちになっても本質的には何も意味がありません。
「街の強豪同士の試合もたくさんあり、切磋琢磨している」
という意見もあるでしょう。
私の意見としては、それはジュニアユース以降の年代でやればいいと思います。
特にジュニア年代で、勝利へのプレッシャーや、勝つためサッカーは不要です。
選手たちのサッカーの理解が浅く、自我も乏しいジュニア年代では、コーチ主導のチーム作りになります。
サッカーの内容も、コーチが仕込んだシンプルな戦術をどれだけ忠実にこなせるかの勝負になりがちです。
現状は、ジュニアユースから、クラブのピラミッドができています。
地域リーグから都道府県リーグの3部、4部まであります。
実力が伯仲すれば、試合の強度も上がり、競技力は成長するでしょう。
「将来プロになれるような子たちがジュニア世代で伸びないのでは?」
というご意見もありそうです。
J下部チームもしくはスペシャルクラスに入って切磋琢磨すればいいと思います。
普通の子たちと混ざって、その子たちに大差をつけて優越感に浸る必要性はまったくありません。
両者にとっていいことがありません。
そういう切磋琢磨する環境に入りたいけど、入れない子たちが実力をつける場所としてスクールがあるわけです。
高いお金を払って、プロコーチに指導される価値は大きいでしょう。
強豪チームに入って、ご近所チームに大勝しながら、J下部チームやスペシャルクラスに入れずに、やきもきしている親子は多いと思います。
チームやスクールで実力を磨いて、ジュニアユースでの飛躍を目指せばいいのです。
飛躍を目指して努力をするプロセスが一番大事なんです。
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