上手な子といっしょに練習させたい、という欲求 4

スクール

前回、

「サッカースクールでは、キャリアアップの声かけが行われ、優秀な子どもを早期に発見して育てよう、という力が及んでくるのですね。」

という文章を書きました。

ここに大事なポイントがあります。

「優秀な子どもを早期に発見して育てよう」

こういう力は、サッカーに限らず、どの競技でもはたらいていると思います。

ただもっとも組織として、こういう取り組みを進めているのがサッカーです。

日本サッカー協会は、優秀な小学生を対象にした12才以下の子どもたちをU-12ナショナルトレーニングセンターに集めて特別なトレーニングをしています。

どうやってそうした子どもたちを全国から集めるのかと言えば、トレーニングセンター(トレセン)という選抜選手制度です。

ナショナルトレセンを頂点にして、9つの地域、その下に都道府県、その下に市区町村(?)のトレセンがあることになっています。

前回まで紹介してきたスクールの選抜クラスに並ぶ選抜制度がこの「トレセン」です。

本ブログのタイトルにあるような、子どものサッカーで悩んでしまう親御さんのほとんどは、この二つの選抜関連にところで、知らないうちに悩みに変わっていく傾向にあると思っています。

話を、スクールの選抜クラスに戻しましょう。

優秀な子どもとして、サッカー協会やJクラブから早期にピックアップされる子がどういう子なのか、指針があるわけではありません。

プロへのキャリアパスがあるわけでもありません。

だから、まずは選抜クラスにはいること、市区町村のトレセンにはいることがその第一歩だと捉えられています。

最初は、上手な子とサッカーさせたい、というそれだけの理由だったのが、今度は優秀な子として早期発見されるようなところに入って欲しい、という希望に変わっていくのですね。

選ばれればそこで新しい競争が見えてくる。達成感を感じたのも束の間。次の選抜へ向けて頑張るというサイクルに入るわけです。

次回からはそのあたりについて考えましょう。

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