トレセンとスクールの選抜クラス。
育成年代のサッカーの世界では、この2つの仕組みを使って、有望なジュニアを拾い上げていきます。
トレセンの構成は地域によって異なりますが、大体、地区トレセン、市トレセン、区トレセン、県トレセン、地域トレセン(関東など)、ナショナルトレセンと上がっていきます。
一方のスクールの選抜クラスは、アドバンスクラスとスペシャルクラスの2段階が一般的です。
いずれでも認められて、ナショトレでJクラブのスペシャルクラスです、と言う子もいます。
ナショトレだと、大概そうですね。
片方では上まで行くが、片方で認められず、というケースもあるようです。
将来性をどう見るかで評価が分かれるのでしょう。
プロのコーチに実力を認められ、将来性を有望視される子たちには共通していることがあります。
それは、サッカーに対して真面目だ、という点です。
低学年の時点でチームの中心にいるかどうかよりも、サッカーに興味を持ち、真面目に取り組んでいるか、が重要です。
コーチの言うことに忠実か、というのとは違います。
サッカーの技術に興味を持ち、Jリーグなどのプロの試合にも興味を持つ。
運動能力が高くて、ゲームを左右する実力があったとしても、サッカーへの姿勢のない子は、どこかでサッカーをやめてしまいます。
だから、低学年のお子さんをお持ちで、選抜クラスやトレセンにいつか入れたら、とお考えのパパママには、是非お子さんのそうした適性をよく見てあげてください。
こうしたサッカーへの姿勢は、高学年になったら変わる、というものでもないようです。
選抜クラスに入れて、意識の高い子たちの中で、我が子の意識も上がっていったら、と考えがちですが、私の知る限りそういうことはほとんどありません。サッカーに対する姿勢は、よほどのことが無い限り、変わることがないのです。
とても冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、サッカーに真面目でない子は、
「壁を超えられない、超えようとしない」
ので、親が思うような状況にはならないことが多い。
サッカーに真面目な子の特徴を上げると以下の3つくらいをあげることができます。
- コーチや親が与えた練習課題に、誰にも促されずに自分で取り組むことができる。
- コーチからの指導の内容を理解できる。(勝手な思い込みで終わらせない)
- うまくできなかったことにストレスを感じている。
学年が上がるごとにサッカーの課題は変化します。
特に中学生年代以降は、レベル分けがきっちりされるので、ジュニア時代にどんなに強みを持っていたとしても、それだけでは超えられない壁にぶち当たるのです。
今持っている力だけで乗り越えられない時に、上記の特徴を持っていない子は、諦めてしまうことがあるんです。
もしあなたのお子さんに思い当たるフシがあるならば、無理強いせずに、やりたいところでやらせるのが得策だと私は思います。
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